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三位一体の取組

京都府京丹後市(久美浜町)でのコメ作りのお話しです。

京都府の北部(丹後半島)にある久美浜町は、日本海にもほど近いコメ作りが非常に盛んな地域です。

また、京野菜をはじめ、メロン・すいか・桃・梨・葡萄など園芸作物も多く生産されています。

今回は、久美浜町の海部地区でこだわったコメ作りを実践されている「特定農業法人 誠農海部株式会社様」の取り組みについてご紹介させていただきます。

 同社 關(せき)社長は、良食味米の追求に加えて、地域活性・環境保全にも寄与できる生産に注力されています。今回は2つの内容をお伝えしていきます。

①竹を土壌改良剤に使用する米づくりの実践

「竹害」という言葉をご存じでしょうか。日本では古来より、竹は日用品をはじめ、多くの用途で重宝されてきました。ただ、時代の変化の中で、プラスチック類などに置き換わり自生する竹は増えすぎると害になるようになりました。人里に近い竹藪を猪などが住処にすることで、田畑が荒らされることも最近問題視される鳥獣被害の一因ともなっています。同社では、年間約5,000本の竹を回収し、細かくパウダー状に加工したものを、土壌改良剤として活用されています。その結果、細かい根が張りやすく良食味米の生産にもつながっています。

②安心・安全な米づくりの実践

同社では、使用する農薬を慣行比50%以上減らし、また肥料については化学肥料を使用せず、有機肥料にこだわった生産を行っておられます。有機肥料は、即効性はありませんが時間をかけて土中の微生物も増やしながら土を元気にする効果があります。ほ場を見学しましたが、カエルなどの小動物がたくさんいました。

また、コウノトリやサギなどの野鳥も小動物を餌にするため、よく飛来するようです。

「誠農海部」様では、米づくりだけでなく、一年を通して農業に取り組めるように、九条ねぎ等の京野菜、枝豆(紫頭巾)、キャベツなども作付け。雪深い丹後地区でも、給排水を地下で調整できるほ場に改良した結果、冬でも園芸作物の生産が可能になったとのことです。

訪問時は、ちょうど田植えや代掻きの時期でした。「誠農海部」様の若手・ベテランの皆様が真剣に農作業をされている姿を見ることができました。こちらで生産されているおコメについては、「阪急オアシス様」「イズミヤ様」各店舗でお取り扱いいただいています。是非一度ご賞味ください。

田植え風景

代掻き

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