2023年、日本産米のメキシコへの輸出が正式に解禁され、新たな市場として注目を集めています。こうした中、メキシコ・シティの高級ショッピングモール「El Palacio de Hierro(エル・パラシオ・デ・イエロ)」各店にて開催された日本の食文化を紹介するイベント「Festival Gourmet Japon」において、現地パートナー商社様のご協力のもと、弊社の日本米をプロモーションさせていただきました。
イベントでは、日本酒やウイスキー、調味料、和食器など、日本の“食”とライフスタイルに関わるさまざまな商品が紹介され、多くの来場者が日本の品質や美意識に触れる機会となりました。弊社からお届けした高品質な日本米も、日本を代表する逸品としてご紹介いただきました。

メキシコ市場における日本米の普及は、まだ始まったばかりです。
特に今回の開催地であるメキシコ・シティは標高2,000mを超える高地に位置しており、水の沸点が低くなることで、通常通りの炊飯が難しいという課題があります。また、メキシコでは長粒米が一般的で、短粒種の日本米に対する認知や調理経験がまだ乏しいのが現状です。
加えて、日本米は現地では高級品として位置づけられている一方で、その本来の魅力や本当の価値が十分に伝わっていないという点も、大きな課題の一つです。美味しさや食感、調理方法などを含めて、正しく理解していただくための働きかけが不可欠だと私たちは考えています。
日本米の魅力を現地の方々に届けるためには、まずは知ってもらうこと、理解してもらうことが大切です。単に「高級である」という印象だけでなく、調理法や食べ方を含めた本質的な価値を伝えることが、市場の広がりにつながると考えています。

私たちはこれからも、日本米の新たな可能性を拓くため、それぞれの市場特性に合ったアプローチを模索し、一歩一歩着実に挑戦を続けてまいります。
作成者:営業第三部 上武