外国ではお米をどう「炊き」ますか?
皆さん、普段「ご飯・おこめ」をどう調理しますか?
日本では炊飯器で炊くのが一般的と思われますが、外国ではどうでしょう? 以下、海外の「ご飯」の調理方法をご紹介させていただきます。
実は「炊飯器」は日本以外でも使われています。「炊飯器」というのは日本の発明ですが、日本以外でも普及している国が多くあります。
特に中華系地域(中国、香港、台湾)、韓国、東南アジア、インドなど、元々「白ご飯」を主食とする文化がある地域には、今日本と同じく「炊飯器」でご飯を炊くのがほとんどです。家庭には欠かせない家電であります。
一方、「ご飯」は「炊く」以外の調理方法もあります。
世界中の「ご飯」の調理方法は、主に「炊く」、「茹でる」、「蒸す」の3つになります。
「炊く」
お米を水と一緒に容器に入れて蓋をし、直火や電気で汁気が無くなるまで加熱すること。
現代は「炊飯器」がありますが、昔、日本には「羽釜」で、中国には「土鍋」でご飯を炊いていました。海外でも、炊飯器の代わりに「圧力鍋」「土鍋」「厚手鍋」「飯盒」など、重みのあるふたの厚手鍋で加熱できる容器があれば、ご飯を炊けます。
調理方法の中では、比較的粘りのある仕上げ、柔らかい食感になります。日本、中華系地域、韓国など東アジア地域の人々にとっては一番馴染みのある食感です。
「茹でる」
お米をお湯で茹でてから、ザルに通って水気をとる。
「炊く」方法に比べて、火力は必要ないので、欧米では流行している調理方法ですが、実は元々はインド人がバスマティ米を調理する方法のようです。
食感はパサパサになりますが、ご飯の香りを強調できますので、「バスマティ米」など粘りがなく香りが強いお米に向いています。
「蒸す」
水に漬けたお米を容器に入れたり、葉っぱで包んで蒸すこと。
中国南部地域と東南アジアの伝統的な調理方法であります。大量で作ると場所と手間がかかりますので、今は家で毎日蒸しご飯を作る人はあまりありませんが、レストランで伝統料理として出していることはまだあります。
うるち米でもモチモチの食感になり、おこわが好きな方はぜひ試してみてください。
調理方法を変えるだけで、ご飯の出来上がりは違います。「日本米」「ジャスミン米」「バスマティ米」など色々なお米の種類に組み合わせると、いつも同じ味の「ご飯」も新しい味になります。
それ以外、「白ご飯」の文化がない地域には、水をスープに代えたり、食材と調味料を最初から入れたり、生のお米を炒めたり「ご飯料理」も多数あります。今度また紹介いたします。
以上紹介させていただいた「ご飯」の調理方法は、ネットで検索すれば詳しいレシピが多数掲載されていますので、今度「ご飯」を作る時に、「炊飯器」を使わずに、新しい方法で作ってみませんか?